娘が、湯島の「藤しの」さんで茶懐石料理をご馳走してくれました。ちょっぴり浮いた話も聞けて、嬉しい日です。
3年前にオープンした駅近のお店
3年前 コロナの中で開業したという「天神町藤しの」さんは、地下鉄千代田線 湯島駅3番出口を出て右へ曲がるとすぐのお店です。
カウンター席と個室1部屋のこじんまりしたお店で、清潔感があり、大通りに面していますが、静かで、隠れ家的なお店です。利酒師の女将と30代であろう料理長が丁寧にもてなしてくれます。
客層は20代
若そうに見える料理長ですが、器や盛り付けもセンスよく、料理の腕も確かです。
お客様も、私以外は20代でした。
茶懐石料理
進肴 やき帆立、冬瓜の冷やし汁、とろろ、じゅんさい、ワサビ、花穂
まずは乾杯
白ワインを頼んだら山梨勝沼のロリアンが出てきました。和食に日本のワイン、いいね。娘はこだわりの梅酒 利酒師を前にして、日本酒じゃなくてごめんなさい。
向付 初かつおワラ叩き、真いわしの酢洗い あしらい
ワラの香りがする初かつおをはじめはわさびで、その後藻塩でいただきました。かつおの中に海藻だったかな、何か入っていて、単純なお造りではありません。酢洗いしているからか、真鰯もさっぱりです。
女将から、富士ミネラルウオーターの差し入れ、粋な計らいに、感動。
八寸 鮎の最中の下には鮎のパテ、わかさぎの南蛮漬け、太刀魚の西京焼き、いちじくの柚子味噌、加茂ナス田楽、枝豆どうふ、吟醸蒸しサザエとアスパラ串、焼き枝豆、西京漬け銀鮭のスモーク
どれも美味しく、手がこんでいて、お酒のすすむ八寸です。鮎のパテなんて食べたことない。塩分効いてて、最中に少しずつ入れてと説明がありました。西京漬銀鮭のスモークも美味しいです。
煮物碗 鱧のくず叩き澄まし仕立て、つるむらさき、茗荷、梅肉、ゆず
とっても美しい漆の器です。このインパクトのある器に、白い鱧が映えます。
土鍋ご飯 白甘鯛、とうもろこし、三つ葉
とうもろこしの甘さと甘鯛の味もしっかり効いててとても美味しい土鍋ご飯です。鯛は初めから入れて炊くのかと質問してみました。
炊き上がる3分前に焼いた甘鯛を入れるのだそうです。今度家で作ってみます。
主菓子 鶴屋吉信
プレートなんてしたことがないという料理長が、考えてくれたそうです。その気持ちが嬉しい。
お薄 綾の白 小山園
終わりに
娘がお誕生日のお祝いをしてくれた、湯島の「藤しの」さん、とてもいいお店でした。
若いけど腕のいい料理長と人生経験豊富そうな女将。
お料理に藁やスモークが入ってくると、手の込んだ感が増します。
お料理は、ゆっくりと出てきますが、料理長の手元が見えるので、待ち時間も楽しいです。
場所も湯島の駅すぐそばでわかりやすいですし、東京なのに価格もリーズナブルです。
若い人たちも懐石料理のお店を選ぶんだね。と言ったら、私たちも友達同士で、こういうお店行くよと娘。
今時な人たちは、おしゃれです。そして、比較的リーズナブルな価格でも、素敵なお店はあるもので、若い層にも支持されているのだと感じました。
お友達におすすめしたいお店です。
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